絵本といっしょに ~ちょびっとクラブ~

絵本をこよなく愛するメンバーによる、良質な絵本を楽しむクラブです。メンバーのひとり、Kの日々思うこと。

絵本紹介

どうながダック

どうながダック 永田 力 作・絵 福音館書店 青年期に出会った絵本です。 書店で見かけ、すっかり気に入ってしまいました。(画像は月刊誌のものですが、書店にあったのはハードカバー版で、そちらを購入しました。) 福音館書店の「こどものとも年中向き」シ…

パンやのくまさん

フィービとセルビ・ウォージントン 作・絵 まさき るりこ 訳 福音館書店 パン屋さんはお好きですか? 近頃は、都会でも田舎でもあちこちに個性的なパン屋さんがありますよね。そして、同じ種類のパンでもお店それぞれに特徴があり、食べ比べするのも楽しいも…

はじまりの日

『はじまりの日』 ボブ・ディラン 作、ポール・ロジャース 絵、アーサー・ビナード 訳 岩崎書店 今日は5月のはじまりの日ですね。 大好きな一冊をご紹介します。 これは、ノーベル賞を受賞したミュージシャン、ボブ・ディランの名曲『Forever Young』の歌詞…

あるきだした小さな木

『あるきだした小さな木』 テルマ・ボルクマン・ドラベス 作、 シルビー・セリグ 絵、花輪莞爾 訳 偕成社 あまり外にでない日が続いています。 こう外へ出ないと、だんだん出歩くのが億劫になってきます。おまけに近頃天気も良くない。このまま根っこが生え…

色彩の効果と待ちわびる気持ちと

『はなを くんくん』 ルース・クラウス 文、マーク・シーモント 絵、木島 始 訳 福音館書店 春の訪れを感じる頃に必ず思い出す絵本です。 モノクロで丁寧に描かれた森の動物たち。冬ごもりから目覚め、彼らはあるひとつの方向に向かって一斉に駆け出します。…

父さんがかえる日まで

『父さんがかえる日まで』 モーリス・センダック 作 アーサー・ビナード 訳 偕成社 1983年に日本に紹介された『まどのそとのそのまたむこう』(脇 明子 訳、福音館書店。原題はOUTSIDE OVER THERE)の新訳です。 『かいじゅうたちのいるところ』(1963年)『…

宝船を枕に

大晦日の夜、娘が絵本を見ながら宝船を書いていました。 「初夢って今夜だっけ?1日から2日の夜とも聞いたけど」 「昔は大晦日は寝ずに過ごしたらしいよ。だから、初めて寝るのが1日から2日にかけて。だから初夢もその時。だけど、今夜寝るから、今夜が…

クリスマスまであと9日

『クリスマスまであと9日~セシのポサダの日~』 マリー・ホール・エッツ& アウロラ・ラバスティダ 作 たなべ いすず 訳、冨山房 クリスマスまであと9日ですね。 この魅力的な絵本のタイトルは、ポサダというクリスマスの伝統行事のひとつから採られてい…

くまの皮をきた男

グリムの昔話『くまの皮をきた男』 フェリクス・ホフマン 絵、 佐々 梨代子/野村 泫 訳、こぐま社 昔話は良いです。 子どもたちを健やかに育むタテのコミュニティとしての歴史の機能をしっかりと果たしてくれます。 外国の昔話も、自分たちとは違う文化、で…

100まんびきのねこ

『100まんびきのねこ』ワンダ・ガアグ 文・絵、石井桃子 訳 福音館書店 子どものうちにぜひ出会っておきたい一冊をご紹介します。 私が小学校1年生の時に大好きだった絵本のひとつです。最近、改めて読み直してみました。 読み進めていくうちに、登場人物の…